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首藤さんのボレロ

今朝、私が眠っている間に、ご先祖様はお帰りになりました。
3日間は早いです。

今日は、上野で久しぶりのバレエ鑑賞。
またまたベジャール作品ばかりを集めたプログラム「オマージュ ア ベジャール」を見てきました。
お目当ては、首藤康之さんの踊る「ボレロ」!
5年前に封印してしまった首藤さんのボレロが、追悼のために今日だけ復活するのです。

首藤さんのボレロは、私が首藤さんのファンになるきっかけの演目です。
封印前の10年間に踊ったものはほぼ見ていると思います。
ベジャール振り付けのボレロは、曲も振り付けもシンプルなだけに、その時のダンサーの精神状態、キャリアなどがもろに表現にでてきます。
若い頃の首藤さんは、ナイーブさやストイックさ、ひたむきさが迸っていて、踊りに魂の叫びを注ぎ込んでいるように見えました。

腕のしなやかさ、顔立ちや体のライン、手先のきれいさにも目を奪われますが、(サインをいただくために近寄ったときには、あまりの綺麗さに「本当の王子様がいるわ~!」と内心で絶叫してました)
周りに群舞の人たちがいるのに、まるで一人で踊っているかのような異質さ、ナイーブさ、ストイックさ、ひたむきさに、見ずにはいられませんでした。

だんだん見ていくうちに、凛々しさ、艶っぽさ、穏やかさが加わり、最後のボレロの時にはすべてが抜けて、清々しさを感じました。
この最後のボレロを見た観客の熱狂、いつまでも続くスタンディングオベーションは、忘れられません。

この時から5年たって、今日見た首藤さんは、ナイーブさ、ストイックさは感じなくなり、年齢やキャリアを積んだことからくる、穏やかさや大きさを感じました。
踊りにすべてがこめられていることには変わりませんが、その叫びは、以前よりも力強さを増しているようでした。
そして、一人で踊っているのではなく、群舞と共にボレロを踊っているように見えました。

今度はいつ踊ってくれるでしょう?
「首藤さんのボレロ」好きとしては、何年後でもいいからまた踊ってくれることを願っています!


そして、ここ半年近く、ベジャールばかり見てきて、あらためてベジャール作品に魅かれました。
あらゆる地域の、あらゆるジャンルの音楽と表現方法を取り入れながら、素敵な作品を作り続けたベジャールさん。
今日は最後に、薄型テレビが登場して、ベジャールさんが観客に挨拶していました。
すでにご本人はいなくて、それがビデオテープだとわかっていながら、観客は今日一番の拍手とブラボーを贈りました。

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